実は大切に育てられてきたんだ

僕の記憶のファイルには
叱られたこと
ぶたれたこと
にらまれたこと
くらいしか無かった

けれど

それは愛の裏返し…
いや、それが愛の表現だったんだ

僕が、同じ記憶のファイルしか
開かなかったから
叱ってばかりのイヤな親としか見えなかったんだ

大好き過ぎて、
その大好きな親に叱られたことが
とってもショックだったから
もう叱られたくなくて
そのページを、強く強く脳に焼き付けたんだ

だから、僕は辛いファイルばかり開いて来たんだ
何度も何度も…

忘れて、また叱られないように…

今日、新しいファイルを見つけて
新しいページを開いた

そこには
笑顔の親の顔が見えた
優しい手の温もりを感じた
僕を守ってくれる瞳
抱きしめてくれた両手があった

今まで怖くて見られなかったけれど
本当は愛のページもあったんだ

今まで気づかなくてごめんね
本当は僕も愛してた
ずっとずっと愛してた

それに気づいたから
今度は、僕が抱きしめてあげるんだ


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